ISO27001認証に文書管理システムとコンサルティングサービスをご活用頂いた事例です


  ソリューション導入事例

企業名 株式会社 ZTV 様
URL http://www.ztv.co.jp/
住所 〒514-8557 三重県 津市あのつ台四丁目7番地1
業務内容
三重県・滋賀県・和歌山県の33市町村の地域へケーブルテレビ・インターネット・IP電話サービスの提供
インフラを有効利用した法人向けNW(ネットワーク)サービスの提供
情報BOXによる自社網
国土交通省が整備した「情報BOX」を借りて自社の光ファイバーケーブルを敷設し、広域NWをスピーディかつ低コストで構築。自社ケーブルにより、高品質および安定した通信を実現
3つのNWからなる広域網
名阪リング(津、名古屋、岐阜、滋賀、大阪、奈良)、紀州ライン(津、尾鷲、新宮、日高川、和歌山)、東名リング(名古屋、横浜、東京)の3NWからなる広域網
10Gbpsを基本とする大容量
3NWの機関網を10Gbps帯域を基本とし構築
法人向け新サービス「IDC(Internet Data Center)」によるハウジング・ホスティングサービスの提供
最新設備、迅速な対応、安定環境
災害にも対応した強固な設備
厳重なセキュリティチェックの設備
適用規格 ISO/IEC 27001:2005
認証取得日 2009年6月
審査登録機関 JQA
販売代理店 リコー中部株式会社

【背景】
   ZTVはケーブルテレビ放送以外にも法人向けのNWサービスを提供しており、2009年からは法人向けサービスとしてIDC(Internet DATA Center)も開始しております。このIDCサービスを提供するに際しハード面だけではなくソフト面でのセキュリティも充実させる必要が生じISMSの構築を決定し、またその証明としてISO/IEC 27001を活用することを決定しました。




「お客様に最高の満足と安心を」「地域に貢献できる企業であること」を経営理念とし、役職員が一丸となって業務に邁進しております。
株式会社 ZTV 通信営業部長 川村 芳生 氏

【電子化(マネジメントPRO.net)の目的】
   弊社や関連会社ではプライバシーマーク、ISO 9001、14001を取得運用しており、この維持管理には一定の手間が掛かることは当初から予想されていました。しかし、ISMSに専任を配属させることは難しく、といってISMSは構築後の維持管理が肝心であるとの認識もあったため、より人的パフォーマンスを上げられる手段として電子化を検討しました。
   ソフトウェア選択検討では計5社からプレゼンを受けましたが、「資産アセスメント~文書管理~運用PDCAまで」管理でき、且つ、「ISMSコンサルティング会社自ら企画開発したソフトである」という点が社内の評価を得、マネジメントPRO.net(略称:マネPRO)導入に至りました。

【構築段階~運用段階での効果】
   まず言えることは紙での管理が殆ど無しで構築できたことです。実際に紙で管理しているものは毎日作成する「入退室管理表」のみで、他は文書・記録ともマネPRO内で管理できており、仮に今後異動による引継ぎが必要な際にも有効になるだろうと考えています。
   また、社員へのISMS浸透に効果が見られたことも良かった点です。当初は各社員がISMSですべきことをどのように徹底させるかがポイントと考えていましたが、マネPROには遅延や実施忘れの防止機能(督促お知らせ機能)が備わっていたため、実施忘れやケアレスミスを防止することができ、それによりISMSへの理解も早く浸透できたと感じています。
   経営者層からは、運用記録や状況が全体として確認できる点が良かったともいわれています。内部監査の結果、教育の結果など「紙」で報告するとなるとどうしてもサマリー的な内容になってしまいますが、マネPRO内で結果を報告することで「集計を表示させたり」「全体の傾向を確認したり」「必要に応じて現場の記録までが簡単に閲覧できたり」するため、経営者層としてより明確な方向性を打ち出しやすいとの評価でした。

【外部審査時において】
   審査機関(JQA)からの審査/セカンドステージでは、2班×2日間の工程で受審をしました。電子運用での受審だったため、正直若干の不安を感じていましたが、有難いことに取り越し苦労で終わりました。
   その要因としては、文書審査の際に前もって「システムを使った電子運用をしている」事を審査機関に伝えており、逆に弊社社員がマネPROの操作に手間取ったりする場面はありましたが、審査全体としては審査側も弊社も戸惑うことなくスムーズに進められと思います。また効率という面では、審査員から要望された記録をお見せする際にマネPROに登録されている画面で表示してお見せすることで手間が減り時間削減にも効果がありました。

【効果と今後について】
   ISMS取得に直接的と言えるかどうかは微妙ですが、「業務拡張に繋がり顧客が増加した」点は効果といえると思います。弊社としては、セキュリティレベルを外部に発信することで各方面からの信用を得られたからだと考えているからです。ただ、今までのハウジング業務中心のサービスに、弊社提供の回線を含めたサービスが加わってきているため、継続的なセキュリティレベルの維持にも尽力しなくてはいけない、と気を引き締めてもいます。
   内部的には、セキュリティのみならず他の社内業務に対するマネジメント意識が社員の中で明らかに向上していると感じています。これは運用そのものを電子化したことにより、ISMSがOpenで且つ全社員のシステムとして根付き始めていることの現われで、マネPRO導入の最大の効果だと感じています。
   弊社はまだ取得したばかりのスタートラインに立ったに過ぎません。今後はこのISMSをより有効な自社マネジメントシステムに成長させていくため、絶えず継続的な改善への取り組みを進めていきたいと思います。また、導入したマネPROは、ISMSだけではなく本業での活動にも活用を始めており、将来的には弊社のマネジメントシステムの基盤として無くてはならないものになっていくであろうと考えています。