コンサルティング事例

企業名 ： 日本賃貸保証 株式会社 様 URL ： http://jid-net.co.jp/ 住所 ： 〒103-0027 東京都　中央区日本橋3丁目12番2号 業務内容 ： 賃貸借の保証事業 関連企業名 ： ジェイアイディ総合管理 株式会社 様 ジェイアイディトータルサービス 株式会社 様 適用規格 ： プライバシーマーク（JIS Q 15001:2006） 認証取得日 ： 2010年6月 審査登録機関 ： JIPDEC 導入製品 ： マネジメントPRO.net 内部監査モジュール 【背景】    現代の日本では、不動産の賃貸借における連帯保証制度は、数々の問題を抱えております。高齢化・少子化社会が進行し、単身者世帯も増加の一途をたどっています。また、核家族化による身内・親族間においての相互関係の疎遠化なども社会問題になっております。    このような現代社会における家族構成のかたよりや、世情の変遷もさることながら、昨今の経済情勢の不安定感などで、いまや信頼のできる保証人たる人物を立てることすら、困難となってきているのが現状です。    このような中、JIDグループは、日本初の賃貸借契約の保証会社として、保証制度を業界に根付かせてまいりました。    保証制度を実施するにあたっては、お客様の非常にデリケートな情報を取り扱わなければなりません。昨今の社会情勢からもこのような情報の安全管理が必須であると考えてプライバシーマークの取得を検討することとしました。 日本賃貸保証 株式会社    営業統括部　部長　蓮尾 氏    営業統括部　次長　金丸 氏 【プライバシーマーク取得の目的】    お客様へは、安全で且つ安心したサービスを迅速に提供できるように、社内システムを日々充実させてきておりますが、契約件数も10,000件/月と膨大な件数があり、日々の業務に追われる状況です。そのため、電子的な部分のセキュリティ強化は日々進めているものの、従業員における情報取扱い手順が適性に実施できているかということについては多少懸念されることも事実でした。また、営業拠点については全国にあり、目の届かない部分で問題が発生しないようにしていますが、懸念される事項ではありました。    当社が今後、お客様へ保証制度の実施を拡大するにあたり、お客様の情報を安全に取り扱い、安心して頂くことが重要であると考えました。それらを満足するためには、JIDグループで最も重要な資産である「お客様情報」を全社的に統一してマネジメントできるプライバシーマークの取得活動が有効であると考えました。    また、プライバシーマークを取得するにあたっては、顧客情報を取扱うJIDグループ(3社：日本賃貸保証株式会社、ジェイアイディ総合管理株式会社、ジェイアイディトータルサービス株式会社で実施しないと不完全なマネジメントシステムになる可能性がありましたので、全ての法人で同時取得することにしました。 【構築活動について】    構築活動においては、全ての部署･全ての拠点における業務活動を見直すことにより、情報セキュリティ上の様々な問題点が浮き彫りになるようにしました。    例えば、セキュリティ上問題のある事務所において、以前から社内で改善指示が出されていたにもかかわらず、その改善が業務多忙などのために後回しにされ、実施されず放置されていました。また、ある部署では、業務が改善されていたはずなのに、昔の業務のやり方に戻り、効率が悪くなっていました。こうしたことが構築活動で発見することができ、的確に是正しました。    その結果、部署間及び3社での業務連携などにおける責任所在の明確化や、それぞれの業務内容を再認識できたことなど非常に効果的な活動となりました。    今回の構築活動については、取得活動前から全社従業員へ通知し、社内整理整頓状況から報告をさせたこともあり、内部監査で再度各拠点を確認した際には、セキュリティ活動はもちろん、意識も向上できていることを確認することができました。 【プライバシーマーク取得の効果】    今回、プライバシーマークを取得したことにより、取引先業者から「安心してJIDグループを紹介できる」と言って頂けたことや、賃貸保証などのサービスを受けて頂くお客様へも安心できる企業であることをアピールできることが非常に有効であると考えております。 【日本賃貸保証 株式会社 様からのご挨拶】    ＪＩＤ日本賃貸保証が、日本初の賃貸保証システム「ＪＩＤトリオ」で賃貸保証事業を創業したのが1995年。以来、今日に至るまで当社の企業理念である「公正で公平な社会づくりに貢献すること。」を常に忘れることなく、誰もが安心して住まうことのできる賃貸住宅の保証を通じて、賃貸経営の安定、市場の活性化に向けて努力を重ねてまいりました。    おかげさまで現在、全国の1万2000社の代理店の皆様のご協力のもと、延べ100万件を超える保証契約をお引き受けするまでに、会社を成長させることができました。    いま、賃貸業界では長引く不況の影響を受け、事業環境は大きく変動しています。日本賃貸保証は、こうした厳しい経営環境のときこそ、しっかりとした保証を提供することが保証会社として最大の責任であり、更には家賃の支払いが困難になった人々への就労支援、職業訓練等を行うことにより、再びその人たちが自立した安心できる生活を送れるような社会を作ること、これこそが真の保証会社であると考え、この実現に向けて今後、積極的に取り組んでまいります。これからも、より一層のご愛顧とご支援を賜りますようお願い申し上げます。 【日本賃貸保証 株式会社 様の今後の取組】    ＪＩＤ日本賃貸保証は、平成23年夏を目途に、本社を現在の東京都日本橋から千葉の木更津市へ移転致します。    主な移転目的は、勤め先の倒産などによって家賃滞納をした方々に対する支援活動の強化。当社は、保証人という立場から、リストラされて家賃を払いたくても払えない、そういう方々をたくさんみてきました。そのような方々への再就職支援などを行うことを目的に、木更津の新社屋内に、再就職支援を行う教育訓練施設等を併設します。ＮＰＯ法人を通じ、行政・地域・企業・学校等と協力し、「住まいに関する真のセーフティーネット」「活力ある社会つくり」の実現に向けた活動をできることから実行に移し、徐々にその輪を広げていく計画です。    既に労働派遣や就業支援、職業訓練を行うためのＮＰＯ法人スタンダード・オピニオン・ソサイエティ（通称：ＳＯＳ）も設立済です。同事業においても賃貸保証業と合わせ積極的に取り組んでまいります。